歯型彫刻とは、石膏を削って天然歯(ご自身の歯)を再現する彫刻で、
歯科医師、技工士は学校で実技とともに習います。
僕自身、プラモデルだったり、ルアー(疑似餌 釣りが好きなので^^)を夜な夜な作るような学生だったので、初めてのテストで一発合格できた記憶があります。
がしかし、それはあくまで学生レベルの話。
先日、日本歯科大学新潟生命歯学部の菅原佳広先生の勉強会に参加した際、完璧な模倣を見せていただきました。圧倒的なクオリティーで完全に魅了されてしまいました。
菅原先生曰く、台座まで同じ様に模倣することが大事で、できるようになると確実に臨床(治療)のレベルが上がる、とのこと。そして、歯型彫刻は楽しい、眺めながらお酒飲める、とおっしゃっていました。
その話を聞いた帰りに、当院でセラミックの技工をお願いしているアクロラボの小野さんに連絡して、写真の模型をおかりしました。
即行動を起こしたくなるくらいのセミナーで、菅原先生の診療に対する姿勢と楽しんでいる姿に感化されました。
この模型は、セラミックの被せ物を勉強する技工士のスペシャリストが学ぶ、
大阪セラミックトレーニングセンターの実習用の模型で、これが模倣できれば技工士レベルの再現をできる様になる(だろう)と思います。
今は、診療の合間か休憩時間で少しづつ掘っていますが、学生の時とは全く違う目線で発見が大きく学ぶことが大変多い実習(練習?修行?)だと思います。
僕たち歯科医師、技工士は天然歯を作ることは不可能ですが、形、色をできるだけ近く再現する努力をしています。
基本に立ち返り、歯型彫刻から始めてみました、という報告でした。
院長 秋月